俺の夏休みは一日だけ。
いつもは実家に寄ってからお墓参りするのだけれど、
コロナ禍の折
「来なくてもいいよ」と言われたが、
お参りだけは直接する事にした。
最寄駅に降りる、
無風
朝７時前なのに既に汗が吹き出した。
ここから実家は歩いて数分、
お寺は歩いて30分、
実家には連絡せずに炎天下を歩き出す。
静かだし空が広いわ~
車だとあっという間に過ぎる風景でも
歩くとじれったいほど進まない。
人がいないからマスクなんてしてられないわ。
鼻につく緑の青臭いかおり、
カブトムシを採りに雑木林を散策した、
夏休みの思い出が蘇る。
お寺到着。
姉が最近お参りしてたらしく
供えられたお花がまだ生き生きしていた。
水盤にお水とお線香をたむける。
合掌
手を合わせると、どうしてもお願い事しちゃうね。
〜〜しますように
〜〜でありますように
散々現世では苦労したし苦労かけた両親なので、
本当ならあの世ではゆっくりして欲しいのだけれど、
未だに頼りない息子でごめんなさい。
しばしの心の歓談のあと、
近場を散歩した。
今度来る時には一面のコスモス畑になっている事だろうなぁ。
