おおたくでぷるあっぷ

既婚でゲイのクソ野郎、男好きな人にだけ読んでほしい

自立と自覚

長男の成人式が昨日だった

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成人式なんて参加しないタイプかなぁと、奴の事を思っていたが(因みに俺はそういう式典が嫌いで、成人式には参加してない💦)、
意外と楽しみにしていた様子だ。

男の子なんで、そんな大袈裟な事は無く
「入学式にも成人式にも就活にも着ていただけますよ🍀」
と紳士服屋に薦められたスーツに袖を通し、ぎこちない仕草で締め上げたネクタイを、俺が直して送り出す時、

「忘れ物無いか?」

『金がない』

「おじいちゃんに貰ったお年玉あるだろ?」

『全部貯金した』

どうやらICガードに入れた額のおカネと、成人式後の同窓会の会費以外は手持ちに無かったらしい。

慌ただしい朝だったので、俺がケンちゃんオイルマッサージの為に取っておいたお金を渡し見送った(*_*)


おやじ・・・今までありがとう・・・


そんなセリフが彼の口から出るなんてマイナス%だが、雰囲気すら無かったのは、まぁ奴らしかった。


で、今日の朝。
4時前にダイニングに入ると、彼が起きてた。

「ずいぶん早いな」

『もう出掛けるから』

早朝の高速バスに乗り松本に戻り、大学に行くらしい。
幸いなことに、昨晩から降り続いていた雨は止んでいたが、でっかいスーツケースと、かばんを背負って駅まで行くのは大変か。

ちょっと早めに会社の車を出して、駅まで送ってやるか・・・

俺はトラックで自宅に戻り、奴を乗せようと思ったが、家を出た後。
止んでた雨は少し降り始め、俺は彼が通りそうな道をトラックで駅まで走った。

交差点にとまり、改札口だけ明るい地下鉄の駅を見ると、そこには荷物を抱えて今まさに階段を降りて行く彼の後姿があった。

奴が小さい頃、抱っこして、手を引いて、一緒に降りた長い階段。
一人で降りていくその姿を見たら、
なんか泣けちゃってね(笑)

もう、一人で歩いているんだと・・

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自分を信じて