この「蔵前」、
今では"東京のブルックリン"と呼ばれているらしい。
ブルックリン地区がどこにあるのか、行った事も何も知らなくても、その響きだけで、何かお洒落なアーバンな感じを連想させる。
俺が蔵前に行ってたのは決まって土曜日の深夜、そこで彼の家で一晩共にする為だ。
当時の蔵前の印象は、
無機質
人の気配が無い
問屋街で飲食店も少ないエリアだったし、ましてや土曜日の深夜なんて全く人通りが無かった。
地下鉄の駅を出て彼のマンションに行く途中、酒屋の自動販売機で500mlのビールを二缶買うのが決まり。
彼の部屋番は901、
マンションオートロックのテンキーを押すと、彼の返事と共に入り口のドアが開放される。
角部屋の彼の家。
解錠されてるドアを勝手に開けて入る俺だった。
彼に一番惹かれたのは、俺のミルクを決まって口の中で受け止めてくれた事。
信頼されてると思ったのと同時に、他で遊んじゃいけないと自分への戒めにもなった。
俺は彼のを口で受け止める事はしなかったし、しようとも思わなかった。
でも今では本当に信頼出来る人で有れば受け止めたいと思う心境、
実際1人しかしてないけど。
しばらくは、やりまくりだったなぁ
一晩に7回って事もあった。
若かったとは言え、人間の性欲って枯れる事は無いんだと実感した。
泊まりの旅行行ったり、リバプーに泳ぎに行ったり色々と遊んだ。
今では良い思い出になってる。
東京のブルックリン、
久しぶりに行ってみようか。
そしてよく彼と行った浅草橋のステーキ屋さんで食事でもして来るかな。