今報道されている体操女子選手と体操協会及び幹部の対決の様な構図、
女子レスリングにアメフトにボクシングに、
他にもあった様な気がしますが、
どれも似たような感じでアスリート側を擁護するマスメディアの報道と、
それに乗っかって一方的に協会側を非難する一般の声。
俺もアスリート側の人に同情はするけれど、
世間と同じ論調で、いわゆる加害者側を非難できるかと思うと、そうでもないんです。
特に今回はそう。
以前に「女帝」と言われてる、
塚原千恵子氏だったか、息子の直也氏だったか、はたまた塚原光男氏だったかが書いた本を読んだ事がある。
文字通り体操に全てを捧げてきた人生に、
とても感銘受けた事覚えてる。
地位や名誉なんかを欲してたわけでは無く、
体操が好き!
それしか無かったんですよ。
※少なくとも過去はね、今あの年齢で夫婦揃って協会の要職に就いてるのは、強い違和感ある。
まず、女子選手が記者会見し声明を出した。
この時点で、
「この子が嘘をつく訳が無い!」
との空気が完全に出来上がってしまったと思う。
後は、これじゃ言ったもん勝ちじゃないの⁈
と千恵子氏が語っても、
何ふざけた事言ってる?
みたいになってる。
事の発端は、女子選手の元コーチが指導の時に暴力行為をし、
それをパワハラとして処分した協会に対し、
女子選手が異議を唱えたからだと思う。
パワハラなんかじゃありません!
愛のムチです!指導です!
って感じなのかな。
これも、とても難しい^_^;
暴力行為が、
パワハラなのか指導なのか。
似たようなケースで、
躾なのか虐待なのか。
受け手側がボコボコに殴られても、
愛してるが故の行為と受け入れてしまえば、
それはパワハラや虐待にはならないのか?
違うと思う。
これは虐待じゃない!パワハラじゃない!
と言えるのは、
しっかりとした社会性を身につけてる人だけ。
親との世界しか知らない幼子が虐待か躾かなんか分かる訳ない。
女子選手が受けたとされる暴力行為が、
どの程度なのか詳しくは分からないが、
誰の目から見てもパワハラ行為だったとすれば、
「貴方が受けてる指導方法は、
貴方が良しとしても暴力行為と認められる。
よって、コーチを指導し処分の対象にする。」
くらいの説明が、女子選手にあっても良かったのでは。
だんだん書いていてまとまらなくなってきたが、
要するに両者にも社会性が少しなのかだいぶなのか、欠落してる事が問題だと思うのです。
俺の感覚に、今一番近いのがこの有森裕子さん
の言葉、
「オリンピックに関係なく生きている人の方が山ほどいる。
その人たちあってのオリンピック。
その人たちの感覚を無視してはいけない。
アスリートファーストという言葉もない方がいい。社会ファーストでしょ」
#週刊報道LIFE 2017年8月20日放送
この感覚が双方にあればと願うばかり。